起き上がり小法師の錘り

ことばや体験が「錘り」となるおかげで、倒れてもまた起き上がる「起き上がりこぼし」の備忘録

明日のことを思うな

毎日が辛かったとき。

 イヤだなぁ。

 大変だなぁ。

 「一生懸命」やらなくちゃ、でももうできない。

 明日から休もう、いや、今もう帰りたい。

 

そんなときに思い出すこと。

 

明日のことを思うな、とあの人も言って居られます。

朝めざめて、きょう一日を、充分に生きる事、それだけを私はこのごろ心掛けて居ります。

 

『私信』 太宰治

 

戦争中、生まれ育った金木町に疎開していたときのものだそう。

そうして、この時期太宰治は『走れ、メロス』などの傑作を書いたとか。

 

心配事はおおよそ未来のこと、対人関係から生まれてくるので、

 目の前のことに心血注ぐ、

 余計なことを考えない、

 体を動かす、

ことにしています。

体力的に持たないことを心配されるようになりましたが、とにかくこの年度初めも頑張るよ!


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青森県五所川原市金木町の斜陽館

ヒバの香りが漂っています。

津島家(太宰治の本名)の後は、旅館として使われていたこともあるそう。

手の込んだモザイクなどがある豪華なつくりの建物です。