新入、異動など、新たに人と出会う季節。
コミュニケーションをうまくとっていきましょう。
などと、声がけをされる方、引かないでくださいな。
と、前置きさせていただいて。
コミュニケーションなんて幻だ。
“そもそも”人間は元々一人ひとり違う存在だ。
そこに共通のつながりを見つけるのが喜びだ。
言語学 大石正幸
言語学の授業で、先生がおっしゃっていたことば…の要旨です。
人間の赤ちゃんが、あらゆる言語を習得することが出来るのはなぜか、と考えたときに、
何か共通する“文法”があるのではないか。
その共通文法について考え、検証し、見つけていくのが言語学、ってことでした。
(ざっくり言うと)
なんか心に残ったんです、これ。
知らないひとでも共通点があれば仲良くなりやすいですよね。
逆に、「同じだ」という視点から考えていくと、「相違」に対する「不勉強」から「不理解」になり、差別や偏見につながるよ、
とも、さらっと言及してました。
この授業は、1995年ごろ。
いろんな人がいるんだな、って勉強していこう、
ことばが伝わるってすごいことだったんだなぁ、
そもそも自分の気持ちをうまくことばにできるとは限らないのに伝わった感じがして嬉しくなることは大事にしよう、
気持ちはことばにしてつたえていこう✨✨
なんて思ったのか、思わないのか…
大石さんの授業はいつも30分遅れで始まるけど、いつだって充実、ぐったりするほど考えておりまして、
心に残ったことばを書き留めたのは21世紀になってからのことでした(苦笑
新しく出会った人とは(ことばが通じる喜びを持ちつつ)、好きなものの共通点を見つけて、その話題で仲良く盛り上がっていきたいものです。
コミュニケーションについて考えていたころに付箋紙に書き付けたもの。